(平成23年03月02日)
心 の 成長

我々は、あまりにも物や金に依存しすぎ、経済成長ばかりに心が奪われてきた。
そして最も大切な「心の成長」をおざなりにして、目の前のうまくもないニンジンを追い求め、わき目も振らず懸命に働いてきた。

その結果が今の社会に映し出されている諸々の影である。
国内の状況は、政治から経済、社会、教育、福祉等あらゆるものが混沌としており、すでに政治にも会社組織にも地域社会にもどこにも頼ることのできない不安社会を形成しつつある。

誰も将来の青写真を描かず、夢を実現するための冒険をすることもなく、自分の身を守ることだけを考え醜い争いを繰り返しているように見える。
まことに情けないかぎりではないだろうか。

あくまでも、人間の中心は心である。
その心がいつも明るく元気なことが一番幸せなことだと思う。
しかし、現代においては、中心の心が気枯れ(ケガレ)をおこし、ガス欠状態になっている。

元気とは気が元に戻るということであり、何としても心の中に宇宙の生命エネルギーを注ぎこまねばならない。
生命エネルギーを注ぎ込める場所は、あの世の入り口である自然の奥深くが最も良い空間だと思う。

一人一人が「シンプル」になりきって、「山川草木悉皆成仏」(山川草木に神が宿る)の世界を感じ取るとき、心の中に満ち満ちた生命エネルギーが外に向かって溢れ出していることを実感できるだろう。

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